君は点線で 僕は一点鎖線で その線がピタッと重なった時 太く強い実線となる なぜ僕が鎖線なのかって? 乱れのようでありながら 一定のリズムを保っている かろうじて・・・そんなところかな 曲線はまったく想像できない 絡まるばかりだから ぐちゃぐちゃになるだろうから だから僕は 99パーセントありえない 実線を追い求めてきた 夢と言ってしまえば 儚すぎる 悲しすぎる
故郷は 場所ではない 自分の 心の中にある だから 何時だって帰れる 母にも 何時だって逢える
振り出しに戻ること これを億劫がってはいけないな 想像と予見は 時に間違った道に迷い込む 勇気ある下山的後退も大事なんだ 発想の転換 方法の練り直し 思わぬ所から光が差し込んで 対象物が浮かび上がってくる 待ってましたよ あなたの登場を
ときめきを失ったとき それが旅の終わり そこからまた 深くて長い旅が始まることを あなたは知らない それは 教えられるものではなく 気付くものだから
流離い人の子守歌は もう歌わない・・・ 秋風の声を翻訳したら そう聞こえたのです うん・・・ 的確な訳だと思います 事実 そのように歌詞を風に 託したのですから
欲しい!と思った買い物を 一日我慢すると 明くる日には、それほど欲しいと思わなくなるように 発信を我慢する その無言が たくさんの言葉を吐き 膨大な思いを発信する そんなややこしく遠回りな表現が むしろ僕らしいなと思うのです
言葉としては届いたのだろう でも 心は届いちゃいないんだ むしろ 正反対に受け取られ葬られる 揚げ足取りとも思えるような ある一言をめぐって 延々と論戦が始まる 僕はいつも敗者だね 沸々と湧き上がるものはあっても 僕は心の隅に閉じ込める 破れそうな膜を 二重三重にガードして いつだってそうなんだ いつだって
何も言わない・・・ そんな優しさもある 言葉を用いず・・・ 心を送る 疑心は、心底信じていない印かもしれないね 呼び戻した日常は 活き活きとしてますか 遠くに追いやった非日常に 未練はありませんか きみには 両者を併せ持つ器用さはないからな きみは 僕の中の美的なアンバランスを知らない 奇異に受け止め疑問符を投げかける 永遠に交わることのない 捻じれの位置関係 せめて・・・ 座標軸の起点だけでも 共有していたかった
笑顔というものを 遠い過去に置き忘れたきみが 笑った・・・ それだけ笑わなかったのかと思うほど 清楚な顔の 意外な場所に 僕は鮮明な皺を見つけて驚いた
拙い僕の詩に きみが挿絵を描く それがあのころの 二人の約束でしたね きみはずいぶんと 素敵な絵を描いてくれたのに 僕の詩は ちっとも進まなくて 発想の貧弱さを嘆いたものさ いっそ画集にして 僕がその横に ちょこっと書く方がよかったのかな それでも 気の利いた言葉は生まれなかったような 気がするよ
Access: