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帰路

枯れた年代の熱い想い

古木に生き残る一枚の若葉

忘れかけていた青春の名残り

重い足取りの僕に

思いがけずかけられた優しい言葉

その自然さが

その然り気無さが

心に沁みて目が潤んだ

昨晩見た夢は総天然色でカラフルだった

自然の恵みのなかで僕は寝転んでいた

夕暮れに促されるように

僕はゆっくりと立ち上がり帰路についた

帰路?何処に帰るというのか

もう其処が帰り所だったはずなのに

僕は来るべき瞬間の予告編を見せられている

posted by わたなべあきお | - | -

悲しみは…

♪ 君の肩に悲しみが
   雪のように積もる夜には
    心の底から誰かを
     愛することが出来るはず
      孤独で
       君のからっぽのそのグラスを
        満たさないで

  誰もが泣いてる
   涙を人には見せずに
    誰もが愛する人の前を
     気付かずに通り過ぎてく

  君は怒りの中で
   子どもの頃を生きてきたね
    でも時には
     誰かを許すことも覚えて欲しい
      泣いてもいい
       恥じることなく
        俺も独り泣いたよ

  誰もが泣いてる
   ……………………………………
      

posted by わたなべあきお | - | -

待ってくれ

静寂が部屋を包む

優しさ色の空気が静かな眠りを誘う

窓の外は雪だろうか?

車の音も人の話し声も聴こえない

昨晩見た夢の登場人物は

この年明けに訃報を聞いた人だった

働く現場の凛々しい姿だった

そちらでも働いているのかい?と

問いかけたくなるような勇姿だった

彼は何を伝えたかったのだろう?

僕を励ましにきたのだろうか?

懐かしさと共に何故か涙が滲んだ

僕は生きている

今もこうして活きている

それが僕の返し言葉

そちらに行くのは

もう少し待ってくれ

posted by わたなべあきお | - | -

Oldies

♪ふりかえってみるのもいいさ
 道草くうのもいいさ
 僕らの旅は
 果てしなくつづく   

 時には疲れたからだを
 木かげによこたえて
 想いにふけるのもいいさ
 旅はまだつづく

 いろんな人に遭うさ
 いろんなことがあるさ
 僕らの旅は
 果てしなく続く

 知らない街で愛をみて
 ふと立ち止まり
 心の置き場があれば
 それもまたいいさ

 なぜか悲しい夜だから
 誰か話しかけて欲しい
 でっかいでっかい夜が
 ドアの外に見える

 とんな言葉でもいいから
 少し心を見せあおう
 小さな自由と小さな愛が
 伝わるだけでいいのさ

 人が恋しい時がある
 ここに一人でいる僕を
 夜空のどこかにしるしておきたい
 愛する人に届けと

posted by わたなべあきお | - | -

待つ

じっと待つ

しっかり受け止める準備をして

とにかく、じっと待つ

焦らず、背伸びせず

【棚ぼた】意識無しで

見えてきた【兆候】

確信のゴール

posted by わたなべあきお | - | -

心の懸垂

肉体の懸垂よりも

心の懸垂はきつい

まだまだと思っていても

いきなり終焉を迎えるような深い谷を見せつけられる

肉体なら足が震えるとか鳥肌が立つとかあるだろうに

指先の痺れ感は

精神で言えば何だ?

混乱、呻き、錯乱、自暴自棄…

心の涙を何に例える?

五十度を超える焼酎か!

それほどの飛躍の方がその対価に相応しい

川向こうを僕とは逆方向に歩く集団がいる

表情までは読み切れないが、足取りは重く鈍い

彼らに僕の足取りはどう写っているのだろう?

妥協を拒む精神の擁壁

兵糧攻めの残忍さ苛酷さ

顔を覆った両手の指の隙間から

眩しくも優しい光を見いだしたのは何時のこと?

やはりそうでしたか

やはり貴女でしたか

お母さん

posted by わたなべあきお | - | -

ドギマギ

思わず間近に接する時が来て
僕はいささか緊張したのでした
ふと見ると…
あなたの鼻の入り口に
いわゆるハナクソが付いていたのですが
それはクソというには程遠い
可愛らしい点のようなものだったのですが
僕は少々ためらってしまったのでした
口元に付いたご飯粒なら
そっと取ってあげられたかもしれない
そしてそれを口にさえ入れられたかもしれない
このかすかな戸惑いが
何を意味するのか
他愛ない言葉のやりとりとは裏腹に
僕はドギマギとした心で
やりすごしたのでした

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posted by わたなべあきお | - | -

いちずに

♪そこにあるから おいかけて 
 行けば はかない 逃げ水の
 それが しあわせ あるよでなくて
 だけど 夢見る 願かける
 花のように 鳥のように
 世の中に 生まれたら いちずに
 あるがままの 生き方が
 しあわせに近い

posted by わたなべあきお | - | -

♪涙こぼしても
 汗にまみれた笑顔の中じゃ
 誰も気付いてはくれない
 だからあなたの涙を僕は知らない

 絶やすこと無く
 僕の心に灯されていた
 優しい明かりは あなたがくれた
 理由なき愛のあかし

 柔らかな日だまりが包む背中に
 ポツリ話しかけながら
 いつかこんな日が來る事も
 きっときっときっと
 わかっていたはずなのに

 消えそうに咲きそうな蕾が
 今年も僕を待っている
 掌じゃ掴めない
 風に踊る花びら
 立ち止まる肩にヒラリ
 上手に乗せて笑って見せた
 あなたを思い出す一人
 ・・・・・・・・・・・・・・・


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posted by わたなべあきお | - | -

冬の散歩道

霙になりそうな冷たい雨の中を
僕は傘もささずに歩いていた

はるか北山の樹々は
うっすらと雪化粧している
もうすぐそこへ行くよとでも言うように

常緑の葉を雪化粧に代え鋏さ色の風が舞う
はやくお家へ帰りなさいよと
急かすように

寒風の中では寒すぎる格好の老婆が
アスファルトにへばりついた落葉を
懸命に素手でつかみ取ろうとしている

僕がやりましょう
金鋏を持った僕は
淡々と濡れ落ち葉を掴み取る
それはそれでキリのない行為なのだが
そうせずにはおれないほどの
老婆の腰の曲がり具合なのだ

齢の主は
その速度を緩めようとはしない
むしろ鞭打つようにテンポを速める

老婆とは言うが
僕とそんなに歳の差はない
なんだ?この距離感は?





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posted by わたなべあきお | - | -

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