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背景の記憶(266)

 高校時代、精神的に病んでいたころの話。僕はある宗教施設から登校していたのだが、まったく授業に集中できず、徐々に校門をくぐることが億劫になっていった。
 そんな時は、学校の近くにある叔父の家に避難(?)した。叔父叔母はもちろん仕事で留守、祖母が一人でいた。祖母は不登校のことは一言も責めずに迎え入れてくれた。これは救いだった。

 祖母はいつものように「あきお、カルタしょうや」と僕を誘った。花札である。
「手七の場六」と言って始めた。祖母は形勢が悪くなると、いつもイカさまをした。僕にはそれが分かるのだが、そのまま続けて「あ〜、また負けてしまった〜」と下手な演技をした。

 しかし、いま思えば、祖母はいろいろ慮ってそんなフリをしたのではないかと思う。もしあの避難場所がなかったら、僕の人生はどう転んでいたか分からない。30.4.20-1.jpg

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背景の記憶(265)

 D百貨店のバイト仲間のランボーことM君は、呉服売り場の彼女にアタックした

が、まったく相手にもされず、超落ち込んでしまった。目も虚ろで抜け殻のよう

だった。それは真冬の厳しい寒さのことだったのだが・・・、彼は近くの小高い山

に登り、雪の中で凍死寸前のところまで行ったらしい。そしてギリギリのところで

彼は煙草用に持っていたマッチに火を点け、それを手の甲に押し付けたらしい。

そこで我に返りやっとのこと下山したらしい。(後々の彼の話)


 僕の部屋に転がり込んでいた彼は、ある日寝袋一つを抱えて「ギリシャに

行ってくるわ」と言い残して、ホントに出ていってしまった。

 ギリシャ?どこでどう繋がっているのか、僕には全く理解できなかった。

数日後、彼からハガキが届いた。「今、横浜。明日、ギリシャ船に乗る」と

だけ書かれていた。


 彼がひょこっと僕の部屋に帰ってきたのは、それから一年後のことだった。

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背景の記憶(264)

〇幼少期からずっと「笑顔良しのあきちゃん」と呼ばれていた。

 でも、そのピエロ性に気付いてくれたのは貴女だけでした。


〇高校の卒業式、保護者として来てくれたのは貴女でした。

 姉のような・・・母のような・・・恋人のような・・・


〇16歳、居場所を告げた家出は家出と言えるのだろうか?


〇二人で初めて観た映画「卒業」

 激しい呼び水となった。yjimage.jpg

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背景の記憶(263)

う〜〜〜〜ん

昔の方が老けて見える???

ここから波乱の経験が始まった。

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背景の記憶(262)

日記帳のように

備忘録のように

綴り続けて14年になる

時にはスリップしてみよう

<旧なべちゃんエッセイ>

ダークブルーの背景色が好きだった

若い!というほどでもないけれど

同じ自分なのに、パワーを感じる

知らず知らずのうちに

下り坂を歩いているのかもしれない30.1.19-1.jpg

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背景の記憶(260)

松江市立雑賀小学校 合唱団(昭和35年)29.12.12-3.jpg

後列左から二番目が小生

合唱コンクールの課題曲は「緑」

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背景の記憶(259)

半世紀以上の時を経ても

頭にこびり付いている言葉はあるもので・・・

高校時代のK先生(英語)の口癖

「いいか、三単現のSだで!(出雲地方の訛り)」

中学時代のN先生(国語)の教え

「が の を に へ と から より で・・・」

「助詞、助動詞〜明日までに空で言えるように」

なるほど・・・

教えのポイントはリピートにありか。

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背景の記憶(258)

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京都の独身時代、僕は紅葉で有名な東福寺の近くの安アパートに住んでいた。

「いちご白書をもう一度」じゃないけれど

ヒッピーかぶれからの脱却の時期だったのかもしれない。

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背景の記憶(257)

二十歳のころ

六畳一間のアパートに有った物は

テーブル代わりの電気炬燵と

ボストンのレコードプレーヤー

シルビーバルタンの大きなポスター

そして寝袋

見に行った映画は

ローリングストーンズの「ギミーシェルター」

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背景の記憶(256)

二十代前半、英会話の先生

教室での授業よりも、課外授業が濃密だった。

恥ずかしがり屋で消極的な僕を

大改造してくれたのが、この先生だ。

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