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いつも青春

「頭でっかちになるなよ」


「小っちゃく固まんなよ」


「頭いいのと賢いのとは違うよ」





・・・今頃思い出してても遅いか・・・

いや、この年齢版をやってみようじゃないか


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あさりの酒蒸し

「あんたが、あんまり美味しそうに食べるから

                  死ぬのをやめた」


「いい話聞かせてもらった

          一杯おごるよ」


                     「深夜食堂」

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美 学

♪ひとの心を見つめ続ける・・・

 好きな誰かを想い続ける・・・

 時代おくれの男になりたい


     (阿久  悠 作詞 「時代おくれ」)



時代おくれなんかじゃない

これこそ

いつの時代でも

男のあるべき姿

男の美学じゃないのかな



届かないけど

テレパシイー的に届いている

それがまた

たまらなくうれしいはずなんだ

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ヘッドライト

暗闇を恐れまい

目隠しされたと覚悟すればいい

心の灯りを

ヘッドライトにして

雄々しく

悠々と

腕を振って進もう

それはまるで

髪をほどいたきみが

振り向いた時のように

眩しくて

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黒い宿り木

きみはどこでどう俺を見間違えたのだ
もう五年も光を拒絶し
暗闇の中に溶け込んでしまおうかという俺なのに
この真っ暗闇でも
君は俺が見えるというのかい
ほんとうにへばりついてきた
共倒れだぜこの野郎・・・

死滅したはずの過去が
巨大な水滴となって
砂漠と化していた
俺の瞳を濡らした
ただの黒と思っていたのに
その中に
俺は強い生きた黒を見た
澱んでいた色彩が
暗いメロディーを奏で
やがて混沌の心臓そのもののように
強烈なビートで枹が躍り出した

慈愛に満ちあふれた無知なる男
回生の魔力を持った神業師くん
君は黒い宿り木よ

      (50年前の作)
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ヒューマン スクランブル

「俺たちだって、夢を持って頑張ったときだってあったんだ。

生きるためのテクニックじゃなく、生きるための心を真剣に求めた

ときがあったんだ。

みんなが自由へ、幸福へ、そして愛に満ちた生活を送れるような

世の中を渇望して、革命を起こそうとしたときがあった・・・」



夢を叶えるとは、自分を持つということなんだ。

本当のじぶんとの出会いこそが夢なんだ。

抑えつけようとした大人は、夢を忘れた大人だ。


         (小説 人間交差点)

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ベテランの味

サック サック

お百姓さんが鍬を振る

このペースが大事だな

急がず、焦らず

「精が出ますね〜何が植わりますか?」

「ネギですわ」

ぼくより十は上かな

ベテランの味

赤とんぼが畑の上を飛び回っている

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背景の記憶(230)

    先  生

先生 ぼくは 先生の逆です
ゆうべに願い
あしたに空しく
崩れている自分です
それでいて
どう生きたい願いなのかと
考え考えしている自分です

先生 ぼくは 先生の逆です
ただ じっと待ってなどいられません
待っていれば向こうから歩いてござるなんて
決して決して
僕は追います 何にもなくても追います
追ったら負けだなんて
負けでも いいじゃないですか

先生 ぼくは 先生の逆です
一本の草花 一片の雲 一人一人の横顔一語一語・・・
ぼくにはそれそのものしか感じられません
あらゆる角度の目だなんて
ぼくにはそんな日がいつ来るのでしょう

先生 ぼくは 先生のようにできません
先生は日新にして日進と言われる
さらに月新にして月進でありたいと
先生には一歩退き それでいいのかそれでいいのかと
振り返る余裕がおありだ
ぼくには後ろが見えない
前方から吹き付ける風を
うつむいて こらえるのが精一杯

先生 ぼくは 先生の逆です
それでいい それでいいなんて
さりげなく さりげなくなんて
もっともっと欲しいんです
恋でもなんでも
自分のすべてを燃やしてぶつかるものが

先生 ぼくは なんでも先生の逆です
そこで先生はおっしゃりたいのでしょう
物にも事にも裏表二つの顔があるのだと
わかっているんです 先生のおっしゃることすべて
でもどうしても ああこれが人生なんだと
割り切れない 悟りきれないのです
それこそ本当の負け惜しみのような気がして
こうして何もかも反発しているのです
お許しください 先生



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(50年前の手作り詩集)

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初秋

雲が流れる

微風が吹く

坂道の木陰は

天然のクーラーだ

眼下の畑で鍬を振る

老人の麦わら帽子が揺れる

「昨日は、待望の雨でしたね」

「いやぁ・・・ありゃ降りすぎだ」

「・・・・・・・・・・・・・・」


赤とんぼが

せわしく舞っていた

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心の痒み

変に構えないで

描こうと思えば
描けばいい

書こうと思えば
書けばいい

スケッチブックはどこだ
原稿用紙はどこへやった
4Bの鉛筆
青いインクの万年筆

なにかしら
むずむずする
心の痒み


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