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生真面目な苦しみ

誰もが、精神や思想の法則を求めていたし、それらを求めること自体が知的な行為と

見なされていた。曖昧な情に流されることやヒューマニズムに従うことは、軽蔑の

対象になった。建設よりも破壊、具象よりも抽象…だった。

そのくせ、多くの人間が、幼いロマンティシズムと通俗的な世界観を捨てられずにいた。

そして、その落差、自己矛盾に対して、生真面目に苦しんだ。


       【小池真理子】「望みは何と訊かれたら」


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この小説の題材や状況と全く同時期に僕は生きていた。しかも、事の中身の違いこそ

あれ、類似した事柄(事件)の当事者であったわけだ。そして又、事の進行も類似して   

いる。警察の扱う事件性とは違った、心的事件と言おうか、当時のの時代背景も相まって

一歩間違えば新聞沙汰にもなりかねない立場に、僕は置かれていたのだ。

posted by わたなべあきお | - | -

言葉の意味と重さ

言葉を刻むように行為を刻むべきだよ。彼らは言葉を信じないから、行為を刻めない

んじゃないかな。もっとも、それらを彼らに要求するのは無理かもしれない。というのは

教育が彼らに言葉というものの最終的な意味と重さを教えなかったから。そしてそれは

日本の文士、へっぽこ小説家どもの責任でもある。だから彼らは言葉の軽さに慣れて

テレビ的行為をすばらしい政治だと思っちゃうんだよ。


              【三島由紀夫】

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神話


この神話が崩れた

その神話とは…

「社会主義体制に基づく国家は、みずから立って戦争を他国に仕掛けることはない

という信仰」

      
       【高橋和巳】

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もう何十年前のことだろう…

難解な文章を理解力のない頭で格闘していた

僕はまた別次元の世界で、悪戦苦闘していた

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地球

○「地球は青かった」  ガガーリン


○「宇宙では、地球は小さく、非常に孤独に見えた」 ニール.アームストロング


○「国境線は見えなかった」  毛利 衛


○「宇宙から地球を見ると、すべてが繋がっていると感じる」 エドガー.ミッチェル

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宇宙から見れば、地球上のあちこちの戦争も、視覚的には蟻たちや虫たちの陣地争い

のように感じるのではないか?

よく「逆転の発想」と言うけれど、

「世界のそれぞれの為政者たちよ、一度宇宙から地球をご覧あれ!」と言いたい。

そこはもはや【神の領域】か?

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黒子

その時初めて、私は自分でも説明のつかない、何か不可思議な心の粟立ちを感じた。
それはかすかな、それとはわからないほどかすかな嫉妬であり、悲しみであり、
空しさだった。慣れているはずの感情には違いなかった。私はいつも、人生に生じる
幾多のささやかなドラマの中心人物にはなれない人間だった。よくても端役、悪ければ
黒子にすぎず、ドラマは私がいてもいなくても、滞りなく進んで終焉を迎えた。

      「欲望」【小池真理子】

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まるで自分のことを言い当てられているような文章に出くわす。

芝居で言えば端役や黒子でも、僕にとっては、そこが居心地が良かったのだ。

歌で言えば、バックコーラス。旋律で言えばアルト…そんな感じ。

居直り的に考える時がある。主役も脇役あっての主役なのだ。

一人芝居でもないかぎり…。

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たった一人

 
 今は、一人の人が何を思うかすごく大切な時代です。

 生きている毎日の生活の中で、たった一人の人間でも

 てきることが、きっとあるのではないかと思います。


               【加藤 登紀子】

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誰にも……

  

【人が心に思うことは  

       誰にも止められない】

     

       映画「時代おくれの酒場」

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見神

  私は人間への奉仕を介して見神に励んでいる。

  私は神が天界にましますのでも、下界にましますのでもなく、

  一人一人の心の中にましますのを知っているからだ。

  実際、宗教はわれわれ人間の行為のすべてに浸透していなければならぬ。

  そうなってこそ、宗教は宗派心ではなくなり、宇宙の秩序ある道義的秩序への

  信頼を意味するものとなる。


          【ガンジー】

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歴史の種

 目の前の出来事を軽く見てはいけない。今の一言、今の判断、今の沈黙、今の不誠実は

その瞬間だけで終わらない。誰かの心に残り、次の行動を生み、次の時代の空気を作る。

戦争も、差別も、宗教対立も、政治的な憎悪も、突然生まれるのではなく、小さな記憶の

積み重ねが、ある時に神話化され、正義化され、怪物のようになって現れる。

 目の前の出来事の中に、未来の歴史の種がある。だから今、どう行動するか、それを

どう語るか、どう受け止めるか、人間の責任はそこにある。愚かな選択による自業自得は

本人や為政者の勝手だが、それが歴史となる時、多くの人を最悪の負の連鎖に追い込む。

                【長松清潤】

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おふくろ

  

  《自分の中に法律があるとしたら、おふくろだよね。

   「あんた恥ずかしいことしなさんな」って、いつもそればっかりですね。

   45才でフリーになりました。自分がここで死ぬんだってところを早く

   見つけたい。往く道は精進にして、忍びて終わりに悔いなし

   不器用ですから、自分は……》


        【高倉 健】

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【自分】という一人称が、これほど似合う人はいないと思う。

  僕が使う【僕】のなかには、一種の【逃げ】と【甘え】が

  あるように思えてならない。

posted by わたなべあきお | - | -

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