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メリハリ

ゆっくり ゆっくり

かたつむり大作戦

触覚は張り巡らして

情報キャッチは怠りなく

新幹線では見えないものが

鈍行ならハッキリ見える

この切り替えだな

メリハリ メリハリ28.3.31-1.jpg

posted by わたなべあきお | - | -

さすらい

ああ・・・たしかに何も知らなかったよ

教えてもらえる環境にもなかったし

そんな友達もいなかったから・・・

その分、人にとって当たり前のことが

僕には、すべて新鮮で初体験だった

恥もかいたし、逆襲も受けた

そして、それら全てが

僕という人間を形成していったように思う

家の中の孤独

人ごみの中の孤独

社会の孤独

人生はいつも青春

いつも心のさすらい



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posted by わたなべあきお | - | -

安全弁

『 大人の中にある子供っぽさこそ、

             彼の生の安全弁だ 』



『 くやしいことがあったら、

           命がけのことを探してゆけ 』



『 女の抱き方も知らないで、

         おどおどしている頃がよい 』


             毎田 周一





                 
  熊本県あさぎり町の桜.jpg (熊本県・あさぎり町の桜)

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オトナ

きみは今、どうしてるかな?

もう母国に帰ってしまったのかな

ご主人の死をインターネットで知ったよ

その世界では有名人だったからね

記事の中に、きみの名も出ていたよ

懐かしいねぇ・・・あのころ

二人とも若かった

いや、僕はホントに幼すぎた

鈍感で未熟者で

なによりも思い遣りに欠けていた

あの時、僕がもうちょっとオトナだったなら

きみを救えたかもしれないのにね28.3.26-1.jpg

posted by わたなべあきお | - | -

背景の記憶(217)

僕を劇的に変えてくれたのは
そう・・・あなたでした
生徒6人の英会話教室
京大生や大学院生の中で
僕はちょっと浮いていた

でも金髪でスレンダー美人のS先生は
僕をとても気にかけてくれた
目と目で会話をする・・・
20年であんな経験は初めてだった

何回目かのレッスンのあと
先生が僕に声をかけてくれた
「チョット ジカン アリマスカ ?」 はい!
先生のてんとう虫のような車で喫茶店へ行った

まじめすぎる
もっと体も言葉もオーバーアクションで
pretend・・・○○○のようなフリをすることね
今のの自分と違う人間になってみることね

そのようなことを話すと
先生は優しく微笑んだ

それから毎レッスン後
いつもの喫茶店で約一時間
先生との個人授業が始まった
小学校三、四年生の漢字ドリルで
僕が先生に日本語を英語で教える〜というスタイル
これが二年間続いた

先生がミセスだと知ったのは
かなり時間が経ってからのことだった
そのきっかけが幼い(?)僕には衝撃的だった

そしてその時こそが
僕のオトナへの入門だったのかもしれない

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posted by わたなべあきお | - | -

ふたり

夕暮れ時、いつもの公園で
きみは待っている
バスを降りてからの小路を
僕は速足で歩く
角が二つあるので
公園からは直接確認できない

時々、僕はいたずらをする
直前の角の手前で木陰に身を隠す
時間厳守のきみは、約束の時間が五分も過ぎれば
心配げに僕を探しに歩き出す

きみが行き過ぎた後
僕は忍び足で公園に行き、ブランコに揺れる
きみが帰ってくる
「えっ!」きみが目を丸くする

事情を察知したきみが
拗ねたふりをして先に歩き出す
僕が追い越して振り向きながらゴメンナサイをする

ふたり
黙って手を握り合って歩き出す
僕は軍隊の行進のように
大きく腕を振り上げる
きみはわざと歩幅をずらして
さっきの仕返しを試みる

そんな・・・ふたり







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私は誰でしょう?

後ろからそっと

目隠しをしましょう

さあ・・・

私はだぁ〜れだ?

えっ!

手のぬくもりと感触で当てたの?

でも、良かったよ

他の人の名前を言われたときのことを考えたら・・・ね

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夢遊病者

「あなたはいつも遠くを見ている」

「わたしの話を聞いていない」

そう言われて我に帰る

きみのことを考えてるんだけどね

男と女の違いなのか

僕だけにある特異性なのか

確かに僕は飛んでいる

夢遊病者と言われても仕方ない

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自己陶酔

詩の交換は楽しかった

交互に返詩をして留まることがなかった

でも、あるとき・・・

「ひとりごと」って題したとき

君の応えは

「ひとりごとは、ひとりで言ってください」だった

これには、正直・・・参った

自己陶酔もいい加減にしろ!

と受け止めた



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諂いでもなく

ご機嫌取りでもなく

純粋な心の交流

あの事件?以来だな

相手を想うようになったのは・・・

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切札

『 幼稚な人は常に量を問題とする。

       子供に菓子を出すと大きな方を取る。 』



『誰にも非難されぬように、

        行動することは出来ない。 』



『 人生の最後の札には、

       何糞! と書いてある。 』




『 最も関心の深いことは、

       あれと言っただけで解る。 』



『 貧こそは、独立の砦。 』


                        毎田 周一

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