歌と言えば、歌手もさることながら、僕は作詞者に興味を抱く。
シンガーソングライターは別として、いい歌には「うまいこと言うなあ・・・」
と感心させられる。その中の一つが<阿久 悠>の
「時代おくれ」(歌:河島英五)だ。
一日二杯の酒を飲み
さかなは特にこだわらず
マイクが来たなら 微笑んで
十八番(おはこ)を一つ 歌うだけ
妻には涙を見せないで
子供に愚痴をきかせずに
男の嘆きは ほろ酔いで
酒場の隅に置いて行く
目立たぬように はしゃがぬように
似合わぬことは無理をせず
人の心を見つめつづける
時代おくれの男になりたい
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不器用だけれど しらけずに
純粋だけど 野暮じゃなく
上手なお酒を 飲みながら
一年一度 酔っぱらう
昔の友には やさしくて
変わらぬ友と信じ込み
あれこれ仕事もあるくせに
自分のことは後にする
ねたまぬように あせらぬように
飾った世間に流されず
好きな誰かを思い続ける
時代おくれの男になりたい
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故・石原慎太郎氏の本・・・<「私」という男の生涯>
「自分と妻」の死後の出版を条件に・・・この表現からして
中身の背景は大方読み取れるわけだが・・・。
本として出版する、しない、は別として、誰であろうと生きている間は
誰にも知られたくない、触れられたくない部分は持ち合わせているわけで。
この僕でさえ、この場所には書けない事柄(秘密)も少なからず存在する。
もし書いたとしても、(保身というか自己弁護というか)多少内容を
ぼかしたり、ちょっと美化したりして書いている。
人間のシークレットゾーンというのは、そこに秘められているからこそ
価値があるわけで・・・。例えば具体的対象者がいたならば、当然
その人の尊厳は守られるべきであって・・・。
なんとも回りくどい言い方をしてしまったが、人間誰しも守り通すべき
「秘密」の一つや二つ、いや、三つや四つ・・・有る!と言うことです。
