幾つになったって
初めて逢うということは楽しい
そして新鮮だ
人間であれ、事象であれ、何であれ・・・
更に言えば
既に面識のある人でも、その奥底にある部分に触れた時
あるいは、見せつけられた時
思わず打ち明けられた時
その対象者に選ばれた自分を、素直に喜びたい
・・・と思うのであります。
人間の価値は正義感
燃え滾る justice
僕は、その結果としての
ノックアウト劇をシュミレーションしている
心の奥底で、天誅!の叫びが木霊する
愚痴を言わナイ
腹を立てナイ
物事を先延ばししナイ
何事も後悔しナイ
でも・・・ただ一つ
遠い昔に、想いを馳せる
近年の僕の最大テーマは、
「ひとのせいにしない」
「全ては自己責任」
これに尽きる。
どん底と思える世界も、
暗闇の中に、一筋の光を見る。
お天道様はお見通し。
おのれ可愛さは突き放される。
お天道様は母と表裏一体。
僕は暗いバス停で待っていた。
家に灯りはなく、その暗さが淋しさを増幅させた。
一台、また一台とバスは停まるが、父は降りてはこなかった。
新しい母には馴染めなかった。
僕が拒絶したわけではなくて、あの人が近寄らなかったのだ。
「あの人」と呼ぶ・・・そこに僕の心が表出されていた。
溜まりに溜まった亡母への思慕。
まだ小学校入学前の僕に、否応なしの自立が求められた。
僕は、とぼとぼと歩き、灯の無いわが家の戸を静かに開けた。
暗闇の中で膝を抱えて、顔を埋めて眠った・・・。
夢の中で、母に逢うために・・・。