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背景の記憶(140)

 僕が21〜23歳のころ、英会話教室へ通っていた時の先生がステファニィーという名のアメリカ人女性で、個人授業も受けるほどの関係だったことは、以前にもどこかで書いたと思う。
 彼女はSという日本姓があったので、ミセスというのは分かっていたのだが、その旦那が当時かなり有名な(アンダーグランド的世界ではあるが)ロックバンドのヴォーカリストだったということ知ったのは、随分と時を経て読んだ花村満月の小説の中に、その名が登場した時のことだった。(このこともどこかで書いた記憶がある)
 今日、そのバンドのギタリストの訃報を目にして、改めてweb上で検索してみた。そこで分かったことは、彼女(先生)は、僕が教室をやめた翌年くらいにアメリカへ帰国したということだ。
 まだずっと京都にいるのかな・・・というほのかな思いを抱き続けていたので、ちょっと落胆した自分だった。

 ローリングストーンズ、スバル360、ブロンズヘアー、小学校漢字ドリル、
様々なことが蘇った。おそらく当時の彼女の取り巻きは、僕とはまったく正反対に位置する環境だったに違いない。僕がそれらしき風体をしていたとしても、それはあくまでもカジリであり、真似事にすぎなかった。ドラッグに象徴されるような危険地帯(?)に、彼女は間違いなくいたはずだ。
 やや自惚れ的に言えば・・・まったく対極にいる僕という存在が、彼女には新鮮に映ったのではあるまいか?・・・と。25.8.15.jpg

posted by わたなべあきお | - | -

手紙

手紙を待っていた時代が懐かしい

相手の心なのに

その中身を想像して膨らませた


画一的な文字の羅列でなくて

相手の心が

文字の中に浮かび上がってくる

手書きの便箋に踊った左の胸


あなたの流れるように美しい

万年筆で書いた文字たちは

その言葉以上に

僕の心を揺さぶった


あれだけ待ち続けていて

しっかり受け止めることができたのに

返せない僕がもどかしかった

ガリ版切りのような尖った文字が

僕の想いを遮断した


目を見ればわかるよ

そんな言い訳が

僕の心の中を駆けずり回った25.8.13-3.jpg

posted by わたなべあきお | - | -

背景の記憶(139)

     帰 省

「やれ、帰ったかい!暑いのを〜」

「水・・・浴びんかね」

いつ帰っても、父は必ずこう言った。

水浴び(行水)なんて言葉は、父親世代までだろう。

今なら、「シャワーでもせんか」的な感覚だな。

言われた通りに水浴びをして、扇風機の前で涼んでいると

いつの間に出かけたのか、麦わら帽子を被った父が帰ってきた。

手には大きなスイカがぶらさがっている。

「よう冷えちょうけん、食わぁや」

とにかく父はよく歩く。

バスの3〜4停留所くらいの距離はスタスタと平気だ。

長寿の秘訣は脚力・・・たしかにそうだと思う。

歩けなく(歩かなく)なったら見る見るうちに老化は進む。

しばらくすると台所で何やら音がする。

見ると、素麺を手早く湯がいてザルに移し替えている。

父は長年、義母の介護をし続けているから、何事も手際よい。

男のおおざっぱさは仕方ないとしても、ちょっと真似のできないことだ。

僕がテレビで高校野球のの中継を見ていると、父は・・・

広告チラシの裏の白いのを束ねたものに、何やら鉛筆を走らせている。

いい句が浮かんだのか・・・

久しぶりに帰った息子の横顔でもデッサンしているのか・・・

こういうところは見習いたいなぁ〜と思う。25.8.13-1.jpg

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不快指数

不快指数なんて意識したことはなかったのだが

ここ一週間あまりの猛暑続きで

さすがに意識せざるを得ない状態に陥って・・・

数式に数字をあてはめてみた。

不快指数=0.81×気温+0.01×湿度(0.99×気温−14.3)+46.3
    =0.81×38+0.01×70(0.99×38−14.3)+46.3
    =30.78+0.7(37.62−14.3)+46.3
    =30.78+0.7×23.32+46.3
    =30.78+16.324+46.3
    =93.404
超不快!

ちょっと油断すれば・・・熱中症だな。
25.8.12-1.jpg

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エアコンの効いた車内から見る夕方の景色は

なかなか風情のあるイメージなのだが・・・

表示されるoutside tem.は、なんと38度!

毎日、毎日「今日が最高」という感じ

それにしても

つい此間まで「節電、節電」って言ってたのに

この連日の猛暑日なのに

何も言わないな

どこの家もかなり電気は使っていると思うんだが

原発なしでもOKってこと?25.8.11.jpg

広島、長崎の原爆記念日が過ぎたけど

原爆と原発をイコールで捉えるひとは

少ないのかな?

殺戮兵器と平和利用の表現の違いはあっても

理論的には同じなんだけどな

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大丈夫ですか

君は

自分のことは何も言わず

ひとの安否を気遣う

それが

まともな人間としての

最低条件なんだろうね

大方は

自分のことばかり気にしている25.8.7-2.jpg

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延命

この地球が異常状態にあるのは

誰もが認めるところだろう。

地震、津波、大雨、洪水、高温、山火事、海面上昇・・・

異常が常態化する、いやもうそうなっている。

地球の終焉が二桁の年数単位で訪れるというのは

事実かもしれない。

視点を変えてみよう。

地球が身震いをする。

地球が怒り狂っている。

地球が涙を流している。

みんなが天罰と受け止めれば

地球延命の道は開けるかもしれないね。25.7.25-3.jpg

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背景の記憶(138)

          トンボつり

宍道湖とは逆の山手の方に、小さな集落があった。
そこに同級生がいて、夏休みにはよく遊びに行った。
小川では、メダカやアメリカザリガニを捕り、田圃の畦道ではトンボ釣りをした。
狙いはもちろんオニヤンマで、ふつうのトンボを細い糸にくくって、
笹竹を振ってオニヤンマを待った。
上手く後ろに飛んで来たら、ゆっくりと地面に向かって旋回させた。
降りたところで素早くタモを被せて成功!

オニヤンマ.jpg
林の中では、セミ捕りをした。
僕は透明な羽のクマゼミが好きで、けっこう根気よく探し回った。
アブラゼミやニーニーゼミ(?)にはまったく興味がなかった。クマゼミ.jpg
あれは何年生の夏休みの終わりだっただろうか?

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足を引っ張る

人間関係っていうのは

好き嫌いとか相性とか

いろんな要素が絡み合っているからね

誰かに否定されたからって

落ち込むことではないさ

独善的でなく

自分は自分っていうのも大事なんじゃないかな

昔の僕のような・・・八方美人では

身が持たないよ

個性豊かであればあるほど

敵も多いってことさ25.8.7-1.jpg
それにしてもさ・・・

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posted by わたなべあきお | - | -

輝き

子供に帰ってゆく老人

オシメをしても違和感は訴えない

半分意味不明の言葉

歩く姿も危なっかしい

違うのは・・・

目の輝きか25.8.2-1.jpg

posted by わたなべあきお | - | -

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