本土から遠く離れた小島の磯辺
小舟の縁に腰掛けて
満天の星空を見上げた
言葉を失うくらい・・・
壮大な宇宙の絵巻物に圧倒された
手を握り
肩を寄せ合い
そのまま星空に吸い込まれるような・・・
あのころが幸せの絶頂だったのかな
悲しい別離なんて
これっぽっちも思わなかった
不甲斐ない、決断力のない、意気地なしの僕
明るく軽やかに、グイグイと引っ張る君
あのまま付いて行けばよかったのかな・・・
「どうして、そんなに苦しい方へ苦しい方へ行くの?」
明確に答えるだけの根拠が見出せなかった
ただ・・・
ただ・・・
男としての変なプライドみたいなものが
目の前の温もりを、優しさを遠ざけて行った