背景の記憶(143)

雨が降ると思い出す
仲直りの日は
いつも雨の日曜日だった

後から思えば
小さな誤解や言葉の行き違いだったのだけど
その時は
この世の終わりのような深刻さだった

周りも心も
静けさに包まれた
雨の日曜日
わだかまりが洗い流され
本来の純心が蘇った
「ごめんなさい・・・」
それだけでまた
前を向いて歩きだした

それはいつも
雨音もない
静かな静かな雨の日だった
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posted by わたなべあきお | - | -

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