白日の夢・・・
先輩女史Oさんはデパートの若々しい売り子で登場したし
商社の営業マンT君はなぜか旅行会社の添乗員だった。
僕は行ったこともないカトマンズの空港に降り立ち
見上げた空には大小二つの月がさも当たり前のように浮かんでいた。
こりゃあ・・・小説の場面だな・・・そう思った。
<月光の東>や<1Q84>の断片がごっちゃまぜで
まるでスライドショーのように展開した。
僕は何かを(誰かを)追いかけているようにも思えたし
また何かに(誰かに)追いかけられているようにも感じた。
対象物(者)がはっきりしそうな際どい場面で目が覚めた。
寝返りを打ってぼんやりと眺めた夕刻の空には
下弦がかった半月が白くぼんやり浮かんでいた。