
花といえは、あでやかな大輪よりも、ひっそりと野に咲く可憐な花
それが主人の好みでございました。
なかでも、りんどうは、その青紫の花弁の初々しさと、清楚なたたずまいを、
ことのほか愛でていたようでございます。
瀟洒な文庫本に、りんどうの花、主人も、きっと、気に入ってくれることと存じます。
【吉川文子】(吉川英治の妻)
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吉川英治と言えば、「宮本武蔵」と繋がるが、「真説 宮本武蔵」や、
漫画「バガボンド」を比較すると、圧倒的に吉川氏の方が面白い。
ひとの心の惹き付け度が圧倒的である。言葉を変えれば、小説か
ドキュメンタリー的か漫画が……という話である。それはあたかも
映画やドラマの主人公に魅せられるか、演じた役者のプライバシーに迫るか
角度を変えてアニメ風に見るか……の違いのようなものだ。
そう考えれば、政治も似たようなものだ。表には決して出ない真実と、
脚色されて暴かれるのと、風刺漫画の対象となるのと、似ているではないか。