背景の記憶(343)

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京都の東南、坂の上のアパートには

これといった家具は一つもなくて

机代わりの電気コタツとダークブルーの寝袋がひとつ

階段の入り口ドアには

シルビーバルタンのポスターが一枚

朝に送り出し、夜に迎えてくれた

彼女の顔が別れたひとと重なって

僕はその唇にタッチするのだった

posted by わたなべあきお | - | -

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