あれは僕が二十歳の頃だったろうか。
父が一冊の本を手渡した。
土居健郎著の「甘えの構造」
父は何を言いたかったのだろう?
何を伝えたかったのだろう?
己の懴悔か?子への忠告か?
詰まるところ、いわゆる「甘え」とは
現実的にまた必然的に縁切りさせられたが
父もそして僕もが内在的に持っている本質的な「甘え」とは、
一生付き合わされる羽目に陥った。
それは親子の遺伝的とも言える部分であり、そして
宿命的とも言える心の・・・魂の・・・問題なのかもしれない。
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