僕はじっと待っていたのです
動けば見つけられないだろうと
僕は眼を瞑っていたのです
微かな香りも見逃すまいと
僕は耳を澄ましていたのです
あなたのハミングを聞き逃すまいと
横顔が好きでした
振り向いたあどけなさが好きでした
ただ遠くから見るだけの僕でした
風が運んだこの愛は
わたしひとりの大きな愛
だれも知らないこの愛は
わたしひとりの宝もの
このときめきは
ゆるやかな波動を呼んで
緑の風に乗り
あなたの頬に届くでしょうか
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