みどりの風

僕はじっと待っていたのです
動けば見つけられないだろうと

僕は眼を瞑っていたのです
微かな香りも見逃すまいと

僕は耳を澄ましていたのです
あなたのハミングを聞き逃すまいと

横顔が好きでした

振り向いたあどけなさが好きでした

ただ遠くから見るだけの僕でした

風が運んだこの愛は
わたしひとりの大きな愛
だれも知らないこの愛は
わたしひとりの宝もの

このときめきは
ゆるやかな波動を呼んで
緑の風に乗り
あなたの頬に届くでしょうか



緑もトンネル.jpg

posted by わたなべあきお | comments (0) | trackbacks (0)

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