三文の徳

「早起きは三文の徳」という。


 四時半、ケータイの目覚ましアラームがせわしなく鳴る。
ガレージまでの七百メートル、坂道を下り歩く。
目の不自由な人の思いを、ちょっとでも知ろうとして、目を瞑って歩いてみる。
障害物もない、車も人もいないという条件下ではあるが、それでも十歩と歩けない。眼を開けるとかなり蛇行している。二十歩に挑戦してみる、今度はガードレールがすぐ横だった。やはり安心のためには杖が必要か。

 三十分ほど運転して、お寺に到着。掃除当番なので玄関、廊下、階段を掃除する。一時間弱のお詣りを終えて帰路に就く。帰りは出勤時と重なるので倍の時間がかかる。目を瞑って歩いた道には、小学生、中学生たちが登校し始めている。この時間帯
は要注意だ。高齢者運転の事故のニュースがよぎる。


小菊.jpg

posted by わたなべあきお | comments (0) | trackbacks (0)

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