この世のすべての事象は
「因果の法則」に則っていると教えられている。
「善因善果、悪因悪果」
生まれ来たこの世のことだけではなく
過去世に己はどんな悪業を積み重ねてきたのか・・・
わずかばかりでも善行はあったのか・・・
そしてその報いが今生に現われている・・・と。
しかし「隔生忘却」の理からすれば
具体的な内容を知ることは全く不可能と言える。
ただただ、今の己の在り様を見て推察するしかない。
では、未来(来世)に救いはあるのか?
それが問題だ。
迷信邪教に振り回される人もあれば、
無神論者となって刹那的に生きる人もいる。
いかにして「正心」に巡り合うか!
それが問題だ。
ここでまた、大きな分岐点を迎えることとなる。
生まれ変わり、死に変わり、幾度それを繰り返してきたことか。
堕獄の苦しみは、生きている間にはわからない。
ただ・・・この世もあの世も一緒とすれば
今、我如何に生きるべきか〜は見えてくる。