背景の記憶(86)

草野心平といえば・・・

実家の玄関奥の壁に

父の書いたかなり大きめの額があったのを思い出す。


      雨に濡れて

      独り

      石がゐる

      億年を蔵して

      にぶいひかりの

      靄のなかに


ずいぶん長い間、掲げられていたのだが・・・






ビタルバ23.4.24.jpg

義母の葬式の時だったか

内容が代わっていた。


      泣きなさい

      笑いなさい

      いついつまでも

      いついつまでも

      花を咲かそうよ


叔父の傘寿か何かの宴会で

従兄が唄った「花」がよほど心に残ったようだ。

posted by わたなべあきお | - | -

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