どんなに長いトンネルでも
いつかかならず出口は見えてくるさ
どんなにひどい泥濘でも
いつかかならず乾いた土を踏む時が来るさ
大方は掌を返し
捨て台詞を吐き
行く路を塞いだ
残された廻り道は細く曲がりくねり
強い流れの河に橋は無かった
無意味と思える関所が続き
越えるべき峠は険しかった
朦朧とした意識の中で
与えられた一杯のコップの水を
一息に飲み干せば
暗闇は消え眩しいばかりの陽光が
僕を迎えた
誰だったのかコップの主は・・・
さあ これからでも遅くはない
また 歩き始めよう
どんなに どんなに
廻り道しかなかろうとも・・・
決して恨みなんて抱かないさ
決して泣きごとなんて繰り返さないさ
本当のどん底を見たとは思わないな
ただ・・・崖を滑落して
たまたま木の枝に引っかかった
そんな思いはある
現実か幻か
それさえもわからない時の狭間で