人の心を奪うということは、罪深いことだ。
己にとっては嬉しいことでも、誰かさんにとっては、
憎しみや悲しみの種になるのだから。
勿論、逆恨みもある。誤解もある。
それらの様々な渦に巻き込まれて、
溺れて、踠いて、沈んで、そしてしぶとく浮かび上がって……。
今日こうして何食わぬ顔で生きている。
心の襞に染み込んだ~返り血とも言うべき代物は、
拭い去ろうとしても根絶は出来やしない。
幸か不幸か、あちらの側になった経験は皆無だが、
一歩間違えば、事件に巻き込まれかねない。
自分のソレは〖ままごと〗のようなものだ。
助け舟に入って体験した、きわどいストーリーだ。
狂人に刃物は付き物だが、目に見えない心の刃は防ぎ用が無い。
場面を換え、方法を練りに練られて喰らった一撃は、
大袈裟ではなくて、僕を社会的に半殺しにした。
