背景の記憶(341)

わが家に続く坂道で

両腕をいっぱいに広げて

ヨチヨチ歩きのおまえを待つ母の姿は

すぐ傍で見ていて

羨ましいほどに…悔しいほどに…

慈愛に満ち溢れていた

俺もそうされたにちがいないのに

なぜか…おまえが羨ましかった

         (十歳上の兄からの手紙)

posted by わたなべあきお | - | -

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