命題



「小さい時に失われて、生涯決して手に入れることのできない母性」

これが僕の人生の命題であり、根幹を成しているものだ。

年齢を問わず、関わる異性のなかに、その母性的なものを暗黙のうちに

感じ取ろうとし、また求めようとする自らの本質は、考えようによっては

異常と言えるのかも知れない。

逆の立場のひともいるだろう。つまり幼くして父親と死別もしくは

生き別れになり…というように。

いずれにしても、そうした無いものねだりは誰にでもあるわけで…

しかしながら、その一種欠落した性分の中から、宝石のような精神の結晶が

生まれたりもするわけで…

外面上、何の不自由も欠落もない、恵まれた環境下で育っても、その家庭の内に

漂う空気の成分によっては、全く異質なものを生み出したりもするわけで…

posted by わたなべあきお | - | -

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