『浦島もあけてくやしき玉手箱
迷へば死ぬはいやにさだまる』
開導・日扇聖人 御教歌
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浦島太郎は玉手箱を開けて後悔した。
迷って生きれば必ず後悔する。
時は過ぎてゆく。死は近づく。
死ぬのは嫌だ、悔しい、悲しいと嘆いても遅い。
時間は戻ってはこない。
心の鏡を曇らせないように。
ただ一つの命。たった一度の人生を
惑わされて、迷わされて生きてなるものか。
ご信心を柱に、自分の意志で生きなさい。
ご信心があれば迷わない。
ご信心がなければ迷って当然、迷わされても仕方ない。
迷ったまま貴重な人生の時間を奪われていいのか。
慢心と懈怠をせず、素直正直なご信心をしなさいと
勧め励ます御教歌でございます。
(横浜・妙深寺) 長松清潤 御導師