先に出かけたはずの君の姿が見えない
反対方向を見れば、もうはるか向こうを君は歩いている
確信したような足取りで
声は届かない距離だ
いずれは合流するはずの道ではあるが
なぜか逢えなくなってしまうような気がして
僕は君の後を追うことにした
追いつけそうもない足取りで
気持ちだけがやけに焦っていた
目覚めると
かすかな疲労を伴ったけだるさを覚えた
まるで歩き疲れたかのような
まるで気疲れしてしまったかのような
心の中に内在する不安と希望の夢化なのだろうか
それにしても君の足取りは確信に満ちていた
対して僕のそれはどうだ
何とも心許ない歩みではないか
気持ちは走っても足は走らない
不自然になぜか呼吸は荒い
これがあの疲労感の原因か
夢の中の出来事でも体は疲れるんだ
シャワーでも浴びるか
重い体で立ち上がる
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