夜明けの直前
陽光が東の山端を
鮮明に写し出す
右弦の半月は
南天に臼ぼんやりと
浮かんでいる
まるで自分の役目は
終わったとでも言うように
やがて草花が目を覚ます
まるで背伸びでもするように
花びらが動き始める
葉っぱが船出の帆を揚げる
あなたは太陽
僕は月
あなたは明るく快活だ
僕はあなたの陽光を浴びて
青空の中に吸い込まれていく
まるでやっと安眠を得たように
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