「時」はその間も確実に流れ往き、過ぎ去っていきます。その流れを痛切に思い知らせてくれるのは、親しかった人、愛した人、愛してくれた人々の他界でした。その人たちの死を見送るたび、いつでも愕然として、過ぎ行く時と人の命について考えずにはいられません。
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はかないと言う字を儚い、人の夢と考えた人は何という詩人でしょう。儚い人生であるが故に人は時の永遠性に憧れ、夢を紡ぐのだと思います。
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瀬戸内寂聴
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