よく平凡は非凡だ、などといいますがそれはただの言葉の綾でしかなく、
平凡が平凡以上のものである筈もない。平凡でいいなどという手合いは
結局平凡にしか落ち着きはしない。
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人間の尊厳は何よりもその個性にこそあって、それを若い者の癖に人生を
端っから平凡でいいなどと口にするのは、自分自身だけでなく、人間全体
への冒瀆でしかない。
石原慎太郎
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