虚と実

不愉快極まりない話を聞かされた。

某有名作家の、偉大な某詩人の実態は、○○だった××だった・・・

と言うもの。

その考えには声を大きくして反論したいね。

世間的な目から見ての実態がどうであろうが、彼(彼女)から生み出される

小説が、詩歌が、或いは絵画が、

世の人に感動を与えれば、それだけで素晴らしいことじゃないか。

逆に言えば、そうした現実があったればこその作品じゃないのかな?


もう何十年も前の話だが、似たような経験をした覚えがある。

それは・・・「宮本武蔵」

吉川英治のそれは誰にでも感動を与えた筈だ。

そこへ後年、「新説 宮本武蔵」なるものが出て、ドラマ性のない

リアリティーの世界を突き付けられると、感動の風船は、一気にしぼんで

しまった。


ぐっと砕けて・・・

こんな歌を思い出す。

♪ひとの妻とも 知らないで
 おれはきたんだ 博多の町へ
 逢わなきゃよかった 逢わないで
 夢にでてくる 初恋の
 君をしっかり だいていたかった

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posted by わたなべあきお | comments (0) | trackbacks (0)

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