三世

 わずかな、せいぜい長くて百年ほどの現世なんて、永遠の過去世と無限の来世に

はさまれたサンドイッチのハムよりも薄い時間に過ぎないのだと思えば、そんな短

い現世であくせく生きている人間の命は、巨いなる者の目から見ればわれわれ人間

の目に映る蟻の生よりも、はかないものなのかもしれません。


                  瀬戸内寂聴

24.11.2-9.jpg

posted by わたなべあきお | comments (0) | trackbacks (0)

コメント

コメントフォーム

トラックバック


▲page top