背景の記憶(311)

  英会話教室の周辺がざわついていた。あのフォーククルセダーズの「北山修」が来ているということだった。僕たちの教室は七人授業だったが、彼は個人授業のようだった。後から思えば、府立医大は教室に近かったからだろう。ステッファニー先生の旦那はロックバンドで、しかもアンダーグラウンド的だったから、先生もさほど興味はないという雰囲気だった。
 その北山氏が、後々スターダムにのしあがる存在になるとは、当時の誰が想像し得ただろう。やはり北山修と言えば、あの作詞能力だな。僕が一番好きなのは、「白い色は恋人の色」…

♪夕やけの赤い色は想い出の色
 涙でゆれていた想い出の色
 ふるさとのあの人の
 あの人のうるんでいた瞳にうつる
 夕やけの赤い色は 想い出の色
 想い出の色 想い出の色

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posted by わたなべあきお | comments (0) | trackbacks (0)

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