そっと名前を呼んでみた あなたの名前を呼んでみた 暗闇の彼方から 木霊に似た返事がしたような 嬉しい錯覚を覚えた そして厚かましくも その木霊を僕の名前に置き換える自分がいる あなただけが他の人とちがっていたね ちゃん付けではなくて 丁寧にさん付けだった 親しみとそれ以上と 聞き分ける語感に 心の重さを感じる僕だった
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