背景の記憶(291)

失恋は多いほど肥しになると言うけれど

それは後になってから言えることであって

正にその瞬間は絶望と悲しみのどん底にありました。


それにしても、僕をふった(結果的に)女性たちは

大人だったなぁ〜と思う。

僕の後遺症まで心配してくれたんだからな。

さりげないフォローと言うか、薬(?)の処方と言うか

気配りが細かすぎた。


さて、僕個人で振り返れば

子供だった(幼かった)の一言に尽きるのだが

それを早く逝ってしまった母の所為には絶対にしたくない。

大方の人たちが持ち合わせている大きな何かが欠けた存在

しかし、むしろその欠落部分が僕の最大の宝物

そう思えるようになったのも、随分時が経過してからのことだけど・・・


この歳になって

「グッバイ青春」とはなかなか割り切れない自分がいる

大切な宝物

己の中核を構成しているもの

恋の結晶ならぬ失恋の結晶が

今も心の憶測でチラチラと燃えている

貴女の心に同じ灯はありますか?

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posted by わたなべあきお | - | -

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