挫折と再起

 だからルネサンス以後現代にいたるまで、近代、現代の文学の共通した主題の根底は個人と社会との摩擦、相克に他ならない。そして個人としての感性、理念を含めて個人にとって大切な自我は往々他者が形成する社会の規範に制約され抑圧もされる。それはある意味で自我の挫折だが、それで挫けてしまったら人生そのものの敗北で、敗北はしてもそれで絶対に敗北してしまってはならないんだ。


             挫折と再起「男の粋な生き方」 石原慎太郎

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posted by わたなべあきお | - | -

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