確率

広く覆われた雨雲の中に

一かけらの青を見つけた

僕はその中心を目がけて

指鉄砲でバーンと一発

打ち放ったんだ


弾は

届くはずもないその距離を

延々と飛行して

青の中へ突き抜けて行った


とんでもない確率のなかで

僕は

今日も

人差し指に集中している

posted by わたなべあきお | - | -

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