親譲り

夏になると 父を思い出す

半袖の白い下着 

膝の出たヨレヨレズボン

茶色のモード履き 

黄色い麦わら帽子

定番のファッションが

近所でも有名だった

結構な文学者風のおじいちゃんで通っていたから

みすぼらしくは映らなかったのかもしれない


僕自身が

あの頃の父と同じ年齢にさしかかってきた

俺はどうだ?

世間体は気にしない

これは親父譲りだろう


僕の中に母親譲りを見つけることは難しい

少なくとも・・・

父とは対極にいたはずだ

それがどんなものなのか・・・

言葉や仕草や心の有り様のなかに

それを見つけるのが難しい

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posted by わたなべあきお | - | -

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