背景の記憶(110)

当然と言えば当然なのだが・・・

家出息子と父親の間には

何とも言い難い

壁というか溝というか

そんなものが横たわっていて

会話もひどく他人行儀だった。

「なぁ・・・親父よ」とも

子供らしく「おとうさん」とも言えず

いきなり本題に入るというような

ぎこちない会話が長く長く続いた。

posted by わたなべあきお | - | -

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