魂に呼びかける

大阪の病院に従姉を見舞った。

ひと廻り以上年上の彼女だけれど、母親代わりのような存在だった。

双方の母親が姉妹、そしてどちらも若死にしている。

その後の継母との葛藤も酷似している。

「満州ちゃん!新宅の秋夫だわい。わかるかい?」

手を握り、意図的に隠岐の知夫里弁を使い、屋号を名のった。

その方が伝わると思った。

魂に呼びかける・・・。

握った手に力が入って、目も何か訴えているように感じ取れた。

「がんばれ!がんばれ!」の思いで握り返し頭を撫でた。

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posted by わたなべあきお | - | -

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