ちょっとイイ話
ほとんどの企業がお盆休みに入る前日、僕はちょっとした窮地に立たされていた。・・・というのは、そこらのホームセンターで買えるとと思っていた商品が、店頭にも在庫としても置いてなくて、注文後一週間かかるとのこと。
ホームセンターを出て、僕は、はてどうしたものかと思案した。「ダメ元で一度メーカーに電話してみよう!」電話に出た営業マンは即座に答えた。「あ〜、その商品は数的にあまり出ない商品なんで、おそらく他のお店に行かれてもある確立はゼロに近いと思いますよ」言葉は丁寧だが、内容は僕にとって冷たい答えだ。「工事現場の都合で、どうしても明日に取り付けしなくてはいけないんですよねぇ〜。なんとかなりませんかね?」こちらは祈る思いだ。
「ちょっとまっていただけますか。こちらは製造メーカーで販売までは立ち入ることはできないんですが、奥の手をつかってみますから、一度電話を切って待ってください。」待つこと十数分。携帯が鳴った!「実は、うちも今日までの営業なんですが、明日の配送便でそちらの区域の営業所止めで送りますので、そこまで受け取りに行っていただけますか?そのかわり、もう一度ホームセンターに行っていただいて、発注手続きだけお願いしてきてください。後はこちらで上手く処理しておきますので・・・」
なんとも有り難い話ではないか!「助かります!お世話になりました。ありがとうございます!」僕は胸をなでおろした。
本来なら、お盆休みで無理、一消費者の相手などしておれない〜で終わる話だ。ましてや金額は一万円にも満たない言わば小額商品だ。それをここまでやってくれたことに僕は嬉しかった。彼に感謝した。現場はちょっとトラブルが重なっていて、工務店さんも休み前に型をつけておきたいという事情があったのだ。
今日、その商品の取り付けも含めて、大方の仕事が終わった。
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