キン コン♪・・キン コン♪・・ なんとも言えぬ味のある音がする 昔懐かしい柱時計 半世紀もの時を刻み続けてきたのか 浮世の変遷を受け止めてきたのか その打つ音に深みがある そこら中に氾濫するデジタル表示 音で時を感じることから、随分遠ざかっていた 半時間の一つの音に ゆるやかな流れの響きがある あぁ・・・もうこんな時間か そんな生き方をしてみたい気がする 夕刻の畳の部屋で 僕は・・・ 遠い昔の故郷の部屋を想い出していた
(Update : 2010/08/02)