***右の道を行くか左を選ぶか、それとも引き返すかという選択は、ふだんの生活においてはさしたる熟考もなく、その時々の気分や、ふとした思いつきや、あいまいな動機によってなされている。 しかしそのことが突如大きな変転につながるとしたら、私はそうやって得たもの与えられたものを運命とは呼びたくない。自らが選んだかぎり、それは運命ではないと思うのである。*** 「天の夜曲」あとがき
(Update : 2010/02/15)