わたなべあきおWeb

罰当たり

年末の大掃除、押入れの奥から寝袋が出てきた。

懐かしい青春の遺物〜星の下で・・・安アパートの一室で・・・

蒲団代わりにお世話になった色褪せた寝袋。

長き歳月を経て、もう用無しと思えるのに、そうとも言えない社会情勢。

路上生活もあり得るかも・・・なんてことが心の中にちらついた
りする。



地震などの災害も、職を失うことも無縁の世界とは言えないかも知れない〜この現実。



今日も仕事場で、会社閉鎖に纏わる労使のバトル話を聞いたばかりだ。

「俺ひとりの問題じゃないんだぞ!」

「皆には、嫁も子供もぶら下がってるんだ!」

団体交渉の数か月、代表で頑張った彼は、極度のストレスで眠れぬ夜が続いたと言う。

そして様々な修羅場を思い出す度に、今でも胸が締め付けられるようだと言う。

しかし、次の職場に有り付けた彼は、まだ幸せ者かも知れない。

テレビの報道を見るたびに、つくずくそう思う。



なんとか年を越せそうなこと・・・これを喜ばなくては、それこそ罰があたるというもんだ。

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(Update : 2008/12/29)