強い陽射しを避けて 立ち止った柿の木の下 気配を感じて 蝉たちの合唱が止まった ほんの数秒 安心したかのように 一匹二匹と鳴き始める 歩きながら聞けば 気ぜわしいだけなのに 涼風のなかだと 心地よくさえ思う まだ今の時期場違いな 赤とんぼが す〜っと横切ってゆく 誰か 花茣蓙でも貸してはくれまいか
(Update : 2008/08/01)