わたなべあきおWeb

photo壁は高く高くそびえていた

自らが立てた壁

しかも

無意識に

誰がよじ登ってこようか

四面を閉ざして

何が見える

唯一空いた天を仰いで

何思う

開け放とう

押し開けよう

誰も何も

攻めてはこないさ

閉塞のオブジェは

瞬時に消える

きみはどれだけ其処で過ごしたか

あっという間さ

誰も気付いちゃいない

そんなもんだよ

(Update : 2008/08/01)