お節介
「あの子は、もう四十だがね・・・どげするつもりかね?」
父が独り言のようにつぶやく。
「結婚がすべてやないわね」
義弟が半分怒ったようにやりかえす。
「看護婦のSさんを、相手にどげかと・・・」
話が具体的だ。
「話したら・・・『私〜25ですよ』って言われたけんね」
(まだ25なのか・・・もう25なのか〜これは僕の感想)
「いらんお節介せんでもいいわね」
また義弟が反応する。
「こんなんもおらんと・・・何も進まんわね」
たしかに、昔はこんな世話焼きが身近にいたものだ。事実、それが縁で結婚に至った人も多いはずだ。
本人の意志もあるだろうが、何が縁を生むか分からない。
一方、別れ話も数多い。
何が幸せなのか?何が不幸なのか?
それを考えると、お節介も躊躇する。
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