閉所恐怖症
事前のチェック事項に「閉所・・・」がありました。もちろんノーと書いたけど、実はそれに近い体験を何度かしていた。
仕事で床下にもぐった時、目的場所に到達はしたが戻れなくなった経験が何度かある。人間の体は不思議なもので、頭からは入れたのに、逆が出来ない。どうなっているのだろう?動けないとなると、途端に恐怖心が湧いてくる。途端に冷や汗が出てきてパニック状態になってしまったことを想い出す。
関節をはずす術でも身につけていれば、脱出可能なのだろうけど・・・。ここは落ち着け落ち着け!と自分に言い聞かせ、しばしうつぶせのまま目を閉じて深呼吸をする。ゆっくりと・・・少しずつ体を捻って仰向け状態を作り出す。そして、手を腰の方へ移動させ、指の力で床材を掴みながら体を足下に動かす・・・。僅か数メートルの脱出に半時間を要した。
さて、肝心のMRI検査。膝だけなのに全身を縛られ(?)タイムトンネルのような機械に送り込まれる。「工事中のような音がしますけど・・・このまま40分くらい頑張って下さい」ヘッドホーンからはカーペンターズの懐かしい歌声が・・・。これでちょっとは救われた。
事前のお話しでは、「今の段階では音の大きい方が性能はイイのです」と意味不明のご説明。「そりゃあ〜目的が撮影の正確さなんですから、音のことはね〜」と、僕もまた意味不明の受け答え。要は我慢して下さいというこなのでしょう。確かに彼女の美声もかき消されるような〜ドドドド・・・の連続でした。
まあしかし、じっとしてるのもこれぐらいが限界だな。自己や事件でこれに近い状態に追い込まれたら、耐えられないだろうな。気が変になっちゃうのも頷ける。検査が新たな症状を生む〜なんてあり得ると思った。
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