あったかお家が待っている
閑静な住宅地、豪邸と言える広い敷地の建物に仕事で入る。
其処には八十を越えた老夫婦がふたりだけ。そういえば、昨日のお家もそうだった。
おそらく二階は使われてはいないだろう。広い和室も、どことなくゴミゴミして見える。無理もない・・・掃除一つ大変なはずだ。二人には、LDKと寝室で充分な生活空間であろう。
遠方に暮らす息子さんの提案だろうか・・・。ガスコンロからIHにチェンジする。ガスオーブンも物置化してしまっている。
作業が終り、暖房器具の点火を試みる仕草が、何とも危なっかしい。「僕が、やりましょう」・・・(こっちの方が危険じゃないのかな)。ガスを仕事にしていながら、安全性に???が浮ぶ。
昔の大家族生活が懐かしい。今は・・・外見上〜良い生活に見えても、中身は寒々としている。スト−ブの炎より、心の中にチロチロ燃える温もりをあげたいと思う。
お元気で・・・お気を付けて・・・
他人事ではない。田舎の親父のことを考える。
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