雨に濡れて独り石がゐる大書した老父田舎に独り (義母の一周忌近し)十年くらい前、玄関を入ったところの壁に、畳一帖分ほどのこの額が掲げられていた。枯れた筆さばきで・・・そして、昨年は・・・「泣きなさい 笑いなさい いついつまでも 花をさかそうよ」に変わっていた。下地はまさに桜色。叙勲の祝宴での従兄弟の唄が、よほど心に響いたようである。書も唄も・・・上手い下手ではなく、心であると・・・。
(Update : 2007/07/11)