わたなべあきおWeb

背景の記憶(9)

セーラー服の彼女は、いつも

颯爽と自転車をこいで登校してきた

額の汗を拭こうともせず

時に、女の子らしさを忘れたようなこぎ方で・・・

彼女の家は、自転車通学が許される距離にあったということだが

それ以外に、彼女には目的があったようだ

足腰の鍛錬

スポーツ万能の彼女には、こんな地道な積み重ねがあった

同じクラブにあって

結果のみを望む自分が恥ずかしかった

走れ!走れ!

基本中の基本ということか


(Update : 2007/06/29)