わたなべあきおWeb

背景の記憶(5)

一歩先も見えない

漆黒の闇夜

月も星も街灯も・・・

視力を奪われたかのような錯覚

青くて赤い火の玉に

驚かされ・・・また安堵する

懐中電灯もなく、足裏の記憶が歩を進めるのみ

辿り着いた家の揺れるランプの光に

何とも言えない温もりを感じる

離島の夜に、科学の明かりは似合わない

(Update : 2007/06/22)